誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

「読みたい本」を探すためのtwitterの活用法/2017年3月のまとめ

『誤読と曲解の読書日記』/2017年3月のまとめ目次

読みたい本の探し方

人々はいったいどうやって「読みたい!」と思うような本を探しているのだろうか。ここで話題にする「読みたい本」とは「次にこの本を読んでみよう!」との意味。つまり、仕事上の必要があって読まなければならない予定の本ではなく、あくまでも個人的な興味・関心のおもむくまま、趣味的に手を伸ばしたくなる本のことを「読みたい本」だと位置付けています。

他の人のことはよくわからないので、わたしの場合の話をします。わたしが「読みたい本」を見つける方法としては、おおきく次の5つの方法になるでしょうか。

①友人・知人の紹介や口コミ。
②本屋さんの店頭や書棚、図書館の書棚を眺める。
③新聞や雑誌の書評を読む。あるいは宣伝を眺める。
④テレビ番組での話題。
twitterなどSNSでの話題や評判。

まず、①友人・知人の紹介や口コミは、本好きの友人・知人との会話に出てきた本を読んでみる、あるいは貸してくれた本を読んで、面白かったらその著者の他の本を探してみる、と言うことになるでしょうか。「読みたい本」が見つかる確率は5割くらいか。

②本屋さんの店頭や書棚、図書館の書棚を眺めることと、③新聞や雑誌の書評を読む、宣伝を眺めることは、今まで手に取ったことのないような本や著書との出会いがある。また、評者が信頼できる文章を書いている人、たとえば小説家や大学の先生、あるいはライターなどなら、その人の書いたものを読む。やはり、「読みたい本」が見つかる確率は5割くらいか。

④テレビ番組での話題はわたし個人としては、あまり信頼していない。もっとも、かつての『週刊ブックレビュー』のような番組の紹介ならまだしも、ニュースやバラエティ番組で取り上げられる本はベストセラーの紹介だったり、場合によっては単なる宣伝だったりするので、これはあてにならない。「読みたい本」が見つかる確率は1割以下か。

そんなわけで、個人的な指針として今いちばん信頼しているのは、⑤twitterなどSNSでの話題や評判です。これには、はてなブログなどのweb情報も含まれます。「読みたい本」が見つかる確率は5割をおおきく越えるところではないでしょうか。

「読みたい本」を探すためのtwitterの活用法

twitterでは、はじめから面白い本を探そうと意気込んでいるわけではないし、どんなアカウントをフォローして自分のタイムラインをつくり出すのかということは個々人の判断なので、一概にこの方法がベストだと言うつもりはありません。あくまでも、自分にとって「読みたい!」と思える本を見つける確率が高いということです。

わたしがtwitterでフォローしている個人アカウントの人たちは、いわゆる読書家が多いことに気づきました。とにかく分野を問わずたくさんの本を読んでいます。それも、クオリティの高い文芸書や人文書、社会科学の本が多い。そして、それらの本を深く読み込んでいて、実に的確にtwitterに感想や解説を書いていたりします。

そういった読書家のみなさんが紹介している本を実際に読んでみると、かなりの確率で「当たり」の本と出会うことができます。「当たり」とは、本当に面白かった、知的好奇心が満たされた、今まで知らなかった世界と出会えた、みたいなことです。twitterで知った本を実際に手に取って読んでみることで、いくつもの魅力的な本に出会ってきました。

また、読書家の個人アカウント以外にも、いくつかの出版社のアカウントもフォローしています。わたしの場合、今のところ岩波書店中公新書、光文社古典新訳文庫のアカウントです。新刊情報などがいちはやく流れてきて、非常に便利です。

twitterをはじめとしたSNSは、とかく暗いネガティブな側面に焦点が当てられることもありますが、とにかく道具は使いようではないでしょうか。自分の目的をはっきり持って付き合えば、それなりに使い勝手の良い道具になると思うのですが。

それでは、『誤読と曲解の読書日記』今月のまとめをどうぞ。

『誤読と曲解の読書日記』今月のまとめ

2017年3月に更新した『誤読と曲解の読書日記』記事は4本でした。今月は読書の感想以外にも、文具についての記事と、はてなブログの「今週のお題」に参加した記事もありました。


3月8日更新:鮮やかな色使いの新しいペンケース/UNITED BEES ペンケース
記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2017/03/08/200000

数年ぶりに新しく購入したペンケースについての記事です。鮮やかなイエローの色をした帆布製のペンケース。コンパクトで気に入っています。


3月21日更新:飛び跳ねる野心に跳び乗って、行き着くところまで駆け抜ける/W・シェイクスピア福田恆存訳)『マクベス新潮文庫
記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2017/03/21/200000

シェイクスピアの『マクベス』は、スコットランドの武将マクベスが、心の奥底に抱いていた野望に気づき、その野望に従って次々に悪を重ねていく物語。人間の悪や罪、それに弱さやもろさを描き出す物語だとも言える。


3月25日更新:靴紐をうまく結べない自分を正当化し続けてきた人生にサヨナラを告げたスニーカー/今週のお題:お気に入りのスニーカー
記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2017/03/26/090000

はてなブログを開設して、はじめて参加した「今週のお題」の記事です。新しいスニーカーを購入して、これまで靴紐をうまく結べなかったことを、とりあえずは克服したという記事です。


3月29日更新:疑問を抱き、言葉にして問い続けること/国谷裕子『キャスターという仕事』岩波新書
記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2017/03/29/200000

本書は、NHK総合の報道番組〈クローズアップ現代〉のキャスターを、1993年から2016年まで23年間務めてきた国谷裕子氏が、「キャスターという仕事」にいかに真摯に向き合ってきたかがわかる一冊。自身のキャスターとしての経験を踏まえながら、テレビへの危機感を訴える本だ。


それぞれの記事には、それぞれの本について、出版社ホームページとブクログへのリンクがあります。

管理人からのお知らせ①:『週刊はてなブログ』で紹介されました

3月25日に更新した記事、「靴紐をうまく結べない自分を正当化し続けてきた人生にサヨナラを告げたスニーカー/今週のお題:お気に入りのスニーカー」が、今週の『週刊はてなブログ』内の「お題ふりかえり」の中で紹介されました。

初めて「今週のお題」に参加した記事ですが、ビギナーズラックといいますか、とにかく「今週のお題」に参加した記事の中から選ばれました。

愛用の一足やほどけない靴ひもの結び方など、スニーカーに関するエントリーを紹介します/『週刊はてなブログ』
記事リンク:http://blog.hatenablog.com/entry/2017/03/30/175000

これからも、ときどき「今週のお題」に参加して、再びピックアップされるといいなあと思いながら更新しますので、みなさまの応援もよろしくお願いいたします。

『誤読と曲解の映画日記』今月のまとめ

『誤読と曲解の映画日記』は、管理人の”のび”が運営する、映画の感想を書くブログです。ご興味がありましたら、ぜひご笑覧ください。2017年3月に更新した『誤読と曲解の読書日記』記事は2本でした。

3月4日更新:運命がつかさどるよりもずっと奇妙なことが、この世界では起こりうる/『誘惑のアフロディーテ
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20170304/1488625200

この物語のラストは、こういう幸福のかたちがあるのかと思わせる。知らないこと、知らせないことが、今ここにある幸福を最大にさせると、レニーとリンダは互いに確信しているからこそ、このようなラストシーンが成り立つのだろう。すべては運命がつかさどるよりもずっと奇妙なことが、この世界では起こりうるのだと思わせるラストシーンだ。


3月18日更新:ぱっとしないけれど、シリアスでリアルな日常/『ナポレオン・ダイナマイト
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20170318/1489834800

ぱっとしないけれど、シリアスでリアルな日常。そんな日常の中で本人たちは必死だが、どこかずれている。それはある意味では、わたしたちの日常そのものだ。だからこそ、はじめは違和感や不安を抱きながら物語を眺めていても、わたしたちは少しずつ目の前の物語に引き込まれ、いつの間にかナポレオンたちを応援し、喜怒哀楽をともにしているのだ。


それぞれの記事には、yahoo!映画と映画.com、そしてFilmarksへのリンクがあります。あらすじなどの参考にどうぞ。

管理人からのお知らせ②:Amazonほしい物リスト

Amazonほしい物リストをつくっています。
炭酸水と辞書、読みたいと思っている本を入れております。
このブログともども、ほしい物リストもよろしくお願いいたします。

読書&映画日記管理人のびのほしい物リスト
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