誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

2015-01-01から1年間の記事一覧

中世の王侯貴族と我々は、ある意味で地続きなのだ〜『お菓子でたどるフランス史』

池上俊一著『お菓子でたどるフランス史』岩波ジュニア新書。フランスのことなど何も知らないなと思い、まず手始めに読み始めたのが本書。 単に政治や経済の移り変わりをたどるだけでは味気ないので、歴史を「お菓子」という軸から眺めると、違った見方もでき…

鉛筆削りの刃を削ってみた

わりとよく使っていたステッドラーの鉛筆削りの切れ味が悪くなったので、「これってもしかして刃のところを砥石で研げば、また切れ味が戻ってくるんじゃないか」と思い立ち、さっそく刃の部分だけをドライバーで外して砥石で削ってみた。

30センチ定規

子どもの頃から使っていた30センチ定規が真っ二つに折れた。テレビを観ながら30センチの定規の両端を持って、無意識的にたわませて遊んでいたらポッキリと折れてしまったのだ。ちょうど真ん中あたりで折れてしまったので、約14センチ弱の長さの定規と約15セ…

鉛筆の境目(その2)

赤青鉛筆の境目も気になるけど、鉛筆と消しゴムの境目もまた気になる。 twitterのアカウントは、nobitter73です。

鉛筆の境目

赤青鉛筆の境目はいったいどうなってるんだろう。 境目がどうなっているのか、実はわたしは知っているけれど、それは赤青鉛筆を使い切った者だけが知る秘密なのだよ。twitterのアカウントは、nobitter73です。

我々のすぐそばにある異世界〜バリー・ユアグロー『セックスの哀しみ』

バリー・ユアグロー著 柴田元幸訳『セックスの哀しみ』白水uブックス。本書は恋愛をテーマにした連作短編集。短いものは1ページにも満たない作品もある。そのひとつひとつが、不思議な夢を見て目覚めたあとのような読後感を与える。

国際的なゲームのルールを理解すること〜浅羽祐樹著『韓国化する日本、日本化する韓国』

浅羽祐樹著『韓国化する日本、日本化する韓国』講談社。本書は単に時事的トピックを織り交ぜた日韓関係の論説にとどまらず、本書の帯にある「世界標準の思考法」を紹介する本でもある。「世界標準の思考法」とは、本書で絶えず触れられる、国際的なゲームの…

読書ならではの一種のけだるい喜び〜ボルヘス『幻獣辞典』

【最近の読書から】ホルヘ・ルイス・ボルヘス著 柳瀬尚紀訳 『幻獣辞典』河出文庫。カバーの表紙にも幻獣たちの姿が所狭しとひしめく。 本文を読みながら、これは表紙に描かれたあの幻獣だろうかと思いを巡らせるだけでも楽しい。

トルストイ民話集を読んで、心の洗濯

【最近の読書から】中村白葉訳『トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四編』岩波文庫。 中村白葉訳『トルストイ民話集 イワンのばか 他八編』岩波文庫。トルストイ民話集『人はなんで生きるか』『イワンのばか』に収められた作品は、主に1885〜1886年頃、…