誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

海外文学を読むこと

海外文学を読むこと 海外文学(の翻訳物)が読まれないらしい。 読まれないということは、売れてないということだ。わたしは古今東西の海外文学をことごとく読破したわけではもちろんない。 人よりは多少、多いかなあというくらいだ。それでも周囲を見回すと…

人間と機械との豊かで幸福な結びつき/ポール・オースター著『わがタイプライターの物語』新潮社

タイプライターといえば、かつてこの世に存在した歴史上の機械とのイメージを持っていた。たとえば古い映画やテレビドラマでは状況説明の小道具としてタイプライターが登場する。白、あるいは黒一色の画面にガチャガチャとキーを叩く効果音が流れはじめ、「1…