境目の不可視さを描く物語/ポール・オースター著 柴田元幸訳『インヴィジブル』新潮社
ポール・オースター 『インヴィジブル』読了。多角的な視点と多重的なヴォイスによって嘘か真実かまったく判別できないエピソードが積み重なっていく暴力と愛の物語。人間が崩壊する過程と崩壊した人間の彷徨が絡みあい、我々が依って立つ世界そのものがぐらりと揺れる感覚すら覚える。 pic.twitter.com/J1V19qsOBT
— のびゲートウェイ (@nobitter73) 2018年12月15日
『インヴィジブル』において物語内で語られるエピソード自体、真実なのかわからないどころか、そもそも真実を語るとは何なのかということすら、我々に問いかけているようにも感じた。また、『シティ・オヴ・グラス』を彷彿とさせ、ゾッとした。これは人間が壊れてゆく物語じゃないかと思ったからだ。
— のびゲートウェイ (@nobitter73) 2018年12月15日
壊れてしまった人間と壊れつつある人間の絡み合い、真実と虚構の絡み合い、みたいなものはポール・オースター の一連の作品を貫く共通点だと思うけど、『インヴィジブル』は虚実入り乱れるエピソードの積み重なりと、崩壊する/した人々のヴォイスが、これまで以上に複雑に入り組んでいる印象。
— のびゲートウェイ (@nobitter73) 2018年12月21日
参考リンク
1)新潮社/ポール・オースター著 柴田元幸訳『インヴィジブル』
www.shinchosha.co.jp
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