誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

読書日記

すべての藤子・F・不二雄ファンに読まれるべき本〜ドラえもんルーム編『藤子・F・不二雄の発想術』小学館新書

本書は、藤子・F・不二雄先生自身が書いたエッセイや、新聞・雑誌のインタビュー記事などがまとめられたものである。本書は『発想術』というタイトルが付けられているが、実際は『発想術』にとどまらない、藤子・F・不二雄先生の肉声を集めた本と言えるだろ…

辞書への敬意と愛情に満ちた物語〜三浦しをん『舟を編む』光文社

本書は出版社の辞書編集部に勤める主人公を中心に、新しい国語辞典が編まれてゆくまでの過程に関わる人々の思いを描き出す物語である。ひと口に辞書ができるまでと言っても、本書の中では十数年、あるいは数十年の年月が流れる。わたしたちが普段使う辞書は…

辞書という楽しみ〜増井元『辞書の仕事』岩波新書

本書を読んだ後では、辞書を引くことがより楽しく豊かなものになること間違いなしと言っても過言ではないだろう。辞書を使う目的は、言葉の意味や使い方を調べることだ。 しかし本書を読んだ後は、そのような実用的な使い方にとどまらず、辞書そのものを読む…

本は自分仕様にカスタマイズすればいいと思う

よく言われることだが、読書の魅力のひとつに、時代も国も立場も、そしてものの見方も考え方も異なる人々の世界を疑似体験することができる、ということが挙げられる。自分自身の経験や想像力は、ひどく限られたごく狭い範囲のものでしかない。自分が体験で…

どうせ読書するのなら、少しでも楽しく読書をしたい

小さい頃から読書は好きで、今も習慣というか日常生活の一部として読書を続けている。なぜ読書をするのか? と問われれば、「単に読書が楽しいからだ」、としか答えようがない。当たり前だが、「楽しいから習慣として続いている」ということだ。では、なぜ読…