誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

「夏の100冊」/『誤読と曲解の読書日記』2017年7月のまとめ

「夏の100冊」/『誤読と曲解の読書日記』2017年7月のまとめ:目次

「夏の100冊」

夏休みといえば、毎年各出版社が「夏の100冊」的なキャンペーンを行いますね。わたしが中学生や高校生のときもそういったキャンペーンが行われていて、まだ知らぬ作者の本を手に取ったものでした。

最近は、古典文学などのラインナップが減り、エンタメ系や自己啓発系などの文庫も数多くラインナップされるようになりました。時代の流れでしょうけど、夏休みだからこそ、普段は読めない古典文学を読んでほしいなあと小声で主張したいところです。

もちろん、「夏の100冊」的なものに入らなくても、エンタメ系の作品には素晴らしい作品、古典的な作品もたくさんあって、それも楽しんでほしいなあと小声で主張したいところです(2回目)。ただ、「夏の100冊」的なものに入っているエンタメ系を見てみると、最近の売れ筋商品も多く入っている気がしないわけでもないなあと、小声で主張したいところです(3回目)。

まあ、紙の本を読む人が減っているのだろうとは思うので、できるだけ手に取ってほしいと出版社が考える、(古典文学と比べれば圧倒的に)読みやすい本を並べるのは、わからなくもないんですが。

おまけをとっておくこと

ところで、わたしの手元にある古い文庫からは、昔の「夏の100冊」キャンペーンで購入したときに、一緒についていたキャンペーン用のしおりや小型のリーフレットが出てくるときがあります。「新潮文庫の100冊」の宮沢りえ永瀬正敏、「ナツイチ」の広末涼子が出てくると、「うわあ!懐かしいなあ!」と、本の内容そっちのけで、そのリーフレットを眺めたりするのも楽しいですね(年齢がバレそう)。

今の中高生も、夏のキャンペーンで買った本だけでなく、一緒についてきたしおりやリーフレットも一緒に挟んでおくと、いつか大人になって開いたときに、「うわあ!懐かしいなあ!」という気持ちを味わうことができますので、ぜひ。


1)新潮文庫の100冊/新潮文庫
http://www.100satsu.com

2)ナツイチ/集英文庫
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/

3)カドフェス! 2017/角川文庫
http://features.kadobun.jp/kadofes/

4)新潮文庫のささやかな秘密。/ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/shincho/05-08-12.html
新潮文庫の100冊」の過去のリーフレットがあります。


それでは、『誤読と曲解の読書日記』今月のまとめをどうぞ。

『誤読と曲解の読書日記』今月のまとめ

2017年7月に更新した『誤読と曲解の読書日記』記事は1本でした。

個人的に忙しかったのと夏の暑さで、更新が滞っております。


7月22日更新:ひょっとすると、それは明日の日本の姿なのかもしれない/水島治郎『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』中公新書
記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2017/07/22/210000

本書は、現在、世界的に広がりつつあるポピュリズムについて俯瞰的に眺め、ポピュリズムとデモクラシーの関係や今後の行方について考えるための一冊。ここに描かれたのは、主に西洋近代的価値観を持つヨーロッパ諸国のポピュリズムの姿だが、これが明日の日本の姿なのかもしれないという思いは拭きれない。だからこそ、ポピュリズムとの向き合い方を考える上でも、さまざまな示唆に富む一冊でもある。


それぞれの記事には、出版社ホームページとブクログへのリンクがあります。

『誤読と曲解の映画日記』今月のまとめ

『誤読と曲解の映画日記』は、管理人の”のび”が運営する、映画の感想を書くブログです。ご興味がありましたら、ぜひご笑覧ください。2017年7月に更新した『誤解と曲解の映画日記』の記事は2本でした。


7月8日更新:自己保身と自己憐憫、そして希望/『羅生門
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20170708/1499515200

羅生門』は、エゴイズム丸出しの人間に触れ続け、人間不信に陥った果てに、かすかな希望を見出すまでを描いた物語。物語のはじまりは土砂降りの雨だったが、物語の終わりには雨が上がり、太陽の光が羅生門とそのまわりを照らしはじめる。羅生門の下から出て、太陽の光があふれるところへと、赤ん坊を抱いた木こりが歩み出てゆく。そんな木こりの姿を見つめながら、わたしたちの胸にも希望がさしはじめる。雨上がりの空の雲間から差し込む太陽の光のように。


7月22日更新:悲惨なかたちではあれ、自分の人生から逃れられた男の物語/『バーバー』
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20170722/1500724800

映画『バーバー』は、自分の人生を生きることのできなかった男の悲劇を描いた物語。この物語は一見、悲惨で救いようのない因果応報的な話にも見えるが、最後にエドは救われたと見ることもできるだろう。悲惨なかたちではあるが、エドはようやく自分のうんざりとした人生から解放されたのだから。


それぞれの記事には、yahoo!映画と映画.com、そしてFilmarksへのリンクがあります。あらすじなどの参考にどうぞ。

管理人からのお知らせ:九州北部豪雨への義援金など

いつもは、この欄にAmazonほしい物リストのリンクを貼るんですが、今月は九州北部豪雨の義援金を募集しているサイトへのリンクを貼っておきます。ほしい物リストよりも、義援金を優先してください。リンク先に振込先の口座番号等の情報があります。


1)平成29年7月5日からの大雨災害義援金日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/2975/index.html

2)「平成29年7月5日からの大雨災害義援金」の募集について/赤い羽根共同募金
http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/462/

3)平成29年九州北部豪雨/ふるさとチョイス 災害支援(ふるさと納税サイト)
https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?category_id


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『誤読と曲解の読書日記』管理人:のび
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