誤読と曲解の読書日記

読書の感想を書く日記です。あと、文具についても時々。

2018-12-21から1日間の記事一覧

いい人は自分の善良さを知らない/ポール・オースター著 柴田元幸訳『闇の中の男』新潮社

ポール・オースター の『インヴィジブル』が届くまでのあいだ、前作の『闇の中の男』を読み返していた。こっちは祖父と孫娘の交流を主軸に、家族を襲った悲劇を、二つに分裂して内戦するアメリカの姿を交えながら描き出す。アメリカが壊れつつある状況でも、…